誰もが本名で暮らせる社会を! 
”本名キャンペーーン”の推進を!
 
 全朝教大阪も賛同団体として参加した2000年4月の民族教育ネットワークのシンポジウムを契機として、”本名キャンペーン”が展開されている。
@ 在日韓国・朝鮮人をはじめとする民族的マイノリティーが、みずからのアイデンティティを明らかにし、本名(民族名)で暮らせる「多民族・多文化共生社会」づくりを目指す。
A 本名(民族名)の意義を、日本社会と在日韓国・朝鮮人社会に広く伝える。
B 在日韓国・朝鮮人自らが、本名(民族名)を使えるような環境を醸成する。
 これら三点が”本名キャンペーン”の目的である。
 すでに昨年12月の時点で、大阪府・市教委、大阪教組・市教組、民促協・民族講師会・同胞保護者連絡会、等50の賛同団体と、玄月さん・金時鐘さん(作家)、朴一さん(大阪市大教授)、榎井縁さん(とよなか国際交流協会)、岡部伊都子さん(エッセイスト)、空野佳弘さん・丹羽雅雄さん(弁護士)等900名を超える賛同人とが賛意を表明されている。
 また、ゴダイゴが1979年の「子ども人権年」に発表したヒットソング『ビューティフルネイム』をキャンペーンテーマソングとして賛同提供され、黒田征太郎さんもキャンペーンのためのイラストを提供された。
 民族教育ネット”本名キャンペーン”実行委員会は、すでに4回の連続セミナーを開催したが、今後もセミナーの継続とワッペンの頒布・イベント開催などを計画している。
 わたしたち全朝教大阪(考える会)も、1971年の結成より、今年は30周年を迎える。「本名を呼び名のる」実践と「民族学級と原学級を結ぶ」実践とを主要テーマとしてとりくみ、大阪から全国に発信し続けてきた在日朝鮮人教育運動・実践を、民族教育ネットの”本名キャンペーン”と連動しつつ、さらに発展させていこう。      (太田)

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