大阪府教職員組合 中央執行委員長  門川順治

         メッセージ

  全朝教大阪(考える会)が結成30周年をお迎えになったことを心からお慶び申し上げますとともに、関係者の皆様方のこれまでのご苦労に深い敬意を表します。  一口に30年と言いますが、30年も前から・30年間に亘って、「日本 の学校に在籍する朝鮮人児童生徒の教育を考える会」としてさまざまな実践を積み上げてこられた先駆的な業績について、正直言って驚きであり、会員の皆様方が私たち大阪教組に結集して頂いている仲間であることにひそかな誇りを覚えるものです。  皆様方のご苦労があったからこそ、大阪市外教・大阪府外教・府立外教などの研究・実践活動がより活発なものになり、大阪教組の教研活動がより確かなものになったと言って過言ではありません。心から御礼申し上げます。  21世紀という新しい時代を迎え、私たちが取り組まなければならない学校改革・教育改革の基本方向は、皆様方がこの30年間に亘ってご苦労されてきた研究・実践活動の延長線上にあることは間違いありません。  先の国会で「教育三法」が制定され、「つくる会」の歴史公民教科書が検定を通過し、教育基本法の改定が日程に上ってくるという政治状況があり、同時に、小泉首相の「靖国参拝」をめぐる一部マスコミの異常とも言えるキャンペーンによって日本社会の根っこのところで新たな排外主義の風潮が生み出されつつあるという社会状況があります。私たち教組運動を担う者の有り様が厳しく問い直されているのだと考えています。  貴会のますますのご発展を願いますとともに、大阪教組も新しい時代の教組運動の創造をめざして奮闘することの決意を申し上げ、お祝いのメッセージと致します。 

2001年8月30日

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