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行事報告とニュース

 大阪市立中本小学校(東成区)に
市内94番目の民族学級誕生
 2003.5.28 
民族教育協議会(朝教同など)で
「大阪の経験生かそう」と民族学級評価
 2003.5.31東京

    このところ、民団新聞でも、朝鮮新報でも、大阪の民族学級運動に関する内容が大きく取り上げられる機会が増えた。大阪市内94という数は、その中身と共に、まだまだこれからという気持ちを起こさせてくれる。また、「大阪の経験を生かして、全国で民族学級を」という、朝鮮人側の運動に応えるべき、日本人教職員自身の教育運動が問われている。

 

すべての外国人学校に大学入学資格と
財政措置を求める共同声明
 2003.6.1
衆議院院内集会
(教育の権利に関する外国籍住民公聴会)
開催   2003.6.18東京
京都大が外国人学校卒業者に受験資格を認めるよう
文部科学省に要請へ。
7.9

  この夏の文部科学省の最終判断に向けて、状況は煮詰まりつつある。亡くなる直前の小沢有作さんが最も心血を注がれていたのがこの問題だった。この国会で成立した「国立大学改革」の本質も、はっきりすることだろう。それは私たちの社会の教育の未来を占うものでもある。

6月20日全体会(池田市民文化会館)・
21日分科会(箕面市立西南小学校)
第11回大阪府
在日外国人教育研究集会(豊能大会)開催

  全体会では、李鳳宇さん(シネカノン代表)が、朝鮮大学校(仏語専攻)卒業後フランスへ行って映画の世界に入り、映画を輸入する新しい仕事を始めた頃のことを、楽しく語った。ヨーロッパで映画が映像芸術として扱われるしかたが日本と大きく違うことも衝撃だったが、十三のサンポードシアター(第七芸術劇場)との関係や東京での「月はどっちに出ている」興業初日の緊張、「西便制」を韓国へ買い付けに行って危険人物視された時のことなど、新しい世界を切り開いてきた当事者ならではのおもしろい話がいっぱいだった。「日本映画の世界」で活躍する朝鮮人という、あって当然のことが、今後どの日本の中の世界(業界)でも益々当たり前になるようになってほしいと思った。

   もう一つ、テコンドのすばらしい演武がおこなわれたが、出演の金公一さんはかつて布施工業高校朝文研で活躍されていて、林先生や安聖民ソンセンニムが指導されていた同窓会の建物でのタルチュムの練習風景を思い出した。

  基調報告は新事務局長の安野勝美さん。小学校に来る新しい渡日の子どもたちが、一昔前の「日本語がわからない」困難さから、最近は「日本生まれで、表面日本語はできるけれど、学習言語としての日本語も不完全で、また、母語の方もできない(親との意思疎通さえむつかしい)」という学習上の大きな困難さへ、状況が様変わりしていることを指摘し、新しい対応を訴える印象深い話だった。

  指摘されたような課題は、従来からの朝鮮人生徒の教育課題とも重なるところが大きい。これをどのようにして普遍化するかが、私たちの課題だ。

6月28日(土) 豊中市立ローズセンター
 
市民が発信★国際人権トークツアー・
とよなか国際交流協会 
「あなたには、どんな空が見えますか」

  「中国からの帰国者」で現在茨木の西日本入国管理センターに長期収容されている大学生柳健雄さんや家族と離ればなれになって一人勉強を続ける高校生李鵬さんなど、その彼らの若い友人たちの手作りの大集会が実現した。
   イーデス・ハンソン、大平光代お二人の対談も、率直な議論で好感が持てた(大平さんの「外国人の犯罪が増えて」という議論は、もっと正確に考慮したい問題だ)し、三原生江さん(豊中養護)など教員や友人の話も、心に訴えるものがあった。

 

記録と記憶のトライアングル
―韓国、在日、沖縄を撮る10人の眼

  写真展が大阪市立総合学習センター(大阪駅前第二ビル5階)で開催された。昨年の韓国での米軍装甲車による二人の女子中学生轢殺現場の生々しい写真ほか、戦争。植民地支配の過去と現在が交錯する不思議な気持がした。ちょうど東京から辛淑玉さんも来場されていた。7月13日には趙博さんのミニライブ、韓日の写真家たちのシンポジウムもあった。  

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