5月9日(日)  東成区民ホール
コリアNGOセンター発足記念集会


 これまで長年にわたって活動にとり組んできた在日韓国民主人権協議会、民族教育文化センター、ワンコリアフェスティバル実行委員会の3つの団体が母体となり、新たな在日コリアンのNGOが設立されました。
 民族教育、人権、南北コリアの統一というこれまで三つの団体が進めてきた事業をより発展させ、東アジアを視野に入れながら、在日コリアン社会、南北コリアと日本社会に貢献していく活動は、いっそう熱が入ることでしょう。集会には500人を超す大勢の人々が集い、今後への期待をふくらませました。在日朝鮮人社会の中で、民団や総連といういわば政府組織とともに、こうしたNGOが発展してさまざまな活動を展開する意義は今後ますます高まります。かつてあった「第三の道」とは違う新しい運動と民団・総連との関係に注意をはらいたいと思います。

5月30日(日)  兵庫県立文化体育館本館(西代)
神戸在日韓国・朝鮮人児童生徒保護者の会発足10周年記念の集い


 教育委員会からの来賓を含めて、神戸の教育関係者、保護者、青年たちが集まった。折から発足した蓮池小学校民族学級オリニソダンに結実した10年間の、保護者の会のみなさんの努力に脱帽!

6月11日(金)12日(土)  茨木市民会館・吹田第二小学校
大阪府在日外国人教育研究協議会
第12回府外教研究集会(三島大会)


全体会 記念講演 梁石日さん(作家)
分科会 @多文化共生社会を切り拓く子どもたち 
    A学校改革と国際人権教育の創造
    B多文化共生のネットワークづくり 
   (特別分科会) 日本に来て 〜在日外国人の思いを語る〜
 分科会は充実した発表ぞろいで、大阪府下の在日外国人教育が、幾多の困難を乗り越えて、再び前進していく方向を指し示すものだった。豊中市立第一中学校からのハギハッキョの現状と、卒業にさいして本名をなのる生徒についての報告、摂津市から、教職員組合を通じてのカンパ体制から始まって、ついに確立した民族学級への市の施策、今年も新しい民族学級が一つ増えたこと、そして転勤した小学校で最初のハギハッキョ卒業生の子どもが入学してきたことの報告など、感動にあふれたものだった。

6月12日(土)   高槻市総合市民交流センター
高槻マイノリティ教育権訴訟学習会(第1回)


「人権教育とマイノリティの教育権」  森 実さん(大阪教育大学)
 本年3月1日、高槻市在住の在日コリアン、中国、フィリピンなど9カ国にルーツを持つ子どもたち(日本国籍者を含む)52名と元高槻市多文化共生国際理解教育事業職員1名(多文化子ども会の元指導員)が、高槻市教育委員会・奥本務高槻市長・立石博幸市教委教育長・仁科義昭市教委元主幹らに対し、「高槻市多文化共生国際理解教育事業」(多文化子ども会などの事業)の縮小・廃止により「マイノリティとしての教育を受ける権利(マイノリティ教育権)」が侵害されたとして、大阪地裁に提訴しました。
 これは、外国人の教育権の確立を求めた全国初の裁判となり、司法がどのような判断を下すか、大いに注目されるところです。
 「解放教育」や「人権教育」について研究、実践されている森実さんは、「人権教育のための国連10年(1995年から)」以降、各地で行動計画や「人権教育基本方針」が策定され、また、国も「人権啓発推進法」を制定するなどの取り組みが行われるようになってきた現状と、それら行動計画や基本方針がマイノリティの子どもたちに対する取り組みをどのように位置付けているのかについて話されました。
 また、訴訟については、高槻むくげの会指導員の紀井早苗さんが3月末で雇用更新がなされなかったことから、その地位保全を含めた内容に変えて再提訴するとの報告がなされました。前に府外教研究集会でも発表されたことのある紀井さんの静かな訴えを聞いて、胸が痛くなりました。マイノリティ教育権訴訟に支援を!

7月1日(木)午後6:30〜9:00   大阪市立中央青年センター
本年度第1回シンポジウム
「ウリマルを返せ」から35年 こどもたちの願いの原点に返って
(長橋小民族学級がめざしたもの)

                         
太田利信(本会運営委員)
 
1972年11月21日の民族学級開講の日、ちょうど南北共同声明の知らせが電話で校長室に入ってきた。しかし、朝日新聞に掲載された「放課後に朝鮮の勉強」という記事もあって、本国からの大介入をまねき、授業は3回で中断、12月から73年3月までの間、休止状態におちいった。子どもたちの「ソンセンニムはどうした?」という不満は爆発寸前、子どもの心に火をつけた責任から、徹夜の市教委交渉、朝には学校で交渉が続き子どもたちが直接市教委の担当者たちに訴える……。
 あとの討論や懇親会の中で、現在の長橋小外担亀川さんが1972年11月21日生まれだということ、鶴見橋中学校では(解放教育の拠点校だと思っていた!)当時別系列の分会支配の下で苦しみながら朝文研を立ち上げ、25周年を迎えたことが大きな話題となった。

7月2日(土)  大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル)
識字に関する日韓共同セミナー


7月3日(日)  浪速人権文化センター
識字・日本語連絡会
だい15かい よみかきこうりゅうかい


 1990年から、国際識字年にあわせて年一回開催されてきた交流会は、今や800人、大阪府下や和歌山の74学級の識字・日本語教室から生徒と関係者が集まる大きな会に発展しました。全体会では、上杉孝實さんの「植民地支配、戦争や差別が識字問題を生みだしてきた」というあいさつのほか、岸和田市岸城中学校夜間学級生徒のみなさんによる色とりどりのチマチョゴリをひるがえした「珍島物語」の舞踊がありました。また、韓国文解教育訪問団の紹介がおこなわれました。
 後ろの席の年配の女性達が、「もう15回やて、れきしがあるねんなあ」「むかしこんなんがあったらよかったなあ」「あったかもわからへんけど、わたしらによゆうがなかったんや」などと話されていました。
(印藤)

     
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