ニ ュ ー ス

2005年2月16日(水)大阪市立中央青年センター

李悠紀さん家族の生活を守り、在留特別許可を求める緊急集会


2月11〜13日 エル・おおさか

ニュージカル「豆もやしの歌」

 初日、階段から1階ロビーにかけて長蛇の列。満席で引き替えできず、払い戻しと立ち見の選択を迫られた人も多数に上りました。公演の音楽、パンソリなどで民族教育の関係者、かつての民族講師のみなさんが活躍しておられ、その笑顔がよかったです。

 主人公のハルモニの「ハン(恨)」というよりも、「猪飼野の歌」に見られるような生野の朝鮮人賛歌といった趣で、30年間前の家庭訪問で路地裏にたくさん見た豆もやしの「たらい」を思い出して感慨を覚えましたが、一般の日本人観客からは、(猪飼野の内輪ネタが多かったからでしょう)わけがわからずストーリーも単純で、「歌」はよかったけれどもう一つ期待ほどではなかったという声も聞きました。

 ただ、古い朝鮮ファンとしては、韓国のスルギドゥンの演奏を聴きながら、どこか昔見た「北」の歌劇の音楽とも共通するものを覚えて、密かに感動していました。(K)

2月4日(金)高槻市立総合市民交流センター

高槻教育事業事件  詐欺・事件の不起訴処分決定報告集会

  高槻市の「公金詐取」刑事告訴で被疑者として警察の捜査にさらされてきたむくげの会指導員(現在は図書館に配置転換させられている)は、「まる2年かかって検察も警察も私が言ったことを理解してくれた」と話され、検察の不起訴処分決定を受けて、高槻市の「冤罪」捏造に対する反撃がはじまっています。

1月31日(月)大阪地裁809

3高槻マイノリティ教育権訴訟

  前回の高槻市側の「マイノリティの教育」は権利として認められたものではないという主張に対して、原告側弁護団から、東京高裁での「自由権規約27条」適用の例や大阪高裁判決の引用によって「マイノリティの文化・言語の尊重」が日本の裁判所で適用されていることを示して反論がなされました。次回は323日(水)午前10:00

1月26日(水)大阪地裁1009

7旧植民地出身高齢者の年金補償裁判

 最終弁論で原告弁護団の主張と、1959年に成立した年金制度について歴史的経過を顧みることなく在日朝鮮人高齢者を排除し続けている国側とのギャップ。国際人権規約の平等原則に違反すること、過去に日本国籍を有した人々であることを無視して、「国民年金の支給は国の裁量」との方針を貫く低俗な態度を改めることがない。

 司法は往々にして行政の向かう路線に迎合する傾向が見られる。現在の政治担当者の多くは、朝鮮植民地時代、中国侵略時代の悪業を顧みることなく、他国民の痛みに対する自責の念に欠けている。こうした風潮が司法にも影響を及ぼすのではないかと危惧を感じざるをえない。(Z)

 次回「判決」は525日(水)午後1:15より大阪地裁1009号法廷

2004年12月19日(日)
遠藤幸子さんを偲ぶ会

                            ホテル・アウィーナ大阪

 本会創設期にその中心メンバーの一人として活動され、また退職後は困難な時期の本会のために十年間にわたって毎年多額のカンパを寄せていただきました。

 はじめ1944年に大阪市大正区鶴町小学校へ赴任された遠藤さんは、戦後、はえぬきの「民主主義教育」のための教職員運動の担い手として、また、女性の働きやすい職場環境を作るために尽力され、196566年大阪教職員組合婦人部長をつとめられる中で、それが日教組を通して育児休業制度の確立に結実しました。また、子どものための性教育絵本「赤ちゃんバンザイシリ−ズ」(ブレ−ンセンタ−発行)などの自主制作を手がけられ、府内各地で女性議員を生み出すために宣伝カーに乗って率先活動されました。お住まいの奈良では、奈良県朝鮮人強制連行真相調査団(1997426日結成、藤原好雄事務局長)の日本人側団長に選ばれました。

 亡くなって一周忌の偲ぶ会には、大阪府下や奈良などから多数の人々が参会し、会食を共にしながら、真心のこもった発言が続きました。

 1948426日の大阪府庁前で、「えんちゃん」が池田正枝さんらと手を取り合って、発砲する警官隊に立ち向かわれた時の様子は早くから私たちの間の「伝説」でした。また、遠藤さんの文章「慰安婦」(本誌「むくげ」73号、1981年)は、「朝鮮人従軍慰安婦」問題が広く話題となるずっと以前に「日本の天皇の下賜品として」と述べ、戦後の「買春観光」や「中学生にまで及んでいる学生売春」「憲法改悪」に言及して、「女である わたしたちは」と、こう結ばれています。

 「ツケを返さないばかりか またあらたなるツケをつくるなと 今こそ 声を大にして 叫びたいのです」

 「慰安婦を忘れるな ツケを返せ 女を殺すな 女を物にするな と」

 200012月に東京で開かれた「女性国際戦犯法廷」は、松井やよりさんの思い出とともに今も鮮明ですが、「不思議なことに、ほとんどの国内メディアがまったくこの法廷を報道しない決断を下した」(英紙ガーディアン)状況にあって、NHKの中でこれを真摯に取り上げようと努力した人々があり、右翼や政治家のそれへの政治介入を内部告発する人々が存在することは、私たちへの大きな励ましです。現在のNHKと朝日新聞の争いという皮相な取り上げ方の中で隠されている真実を、遠藤さんの叫びを思い起こして受け継ぎたいものです。(K

12月14日(火)
多民族共生
人権研究集会総括会議

 2005年度第5回研究集会は7月14日(金)に開かれる予定です。


12月12日(日)
民族教育ネットワーク総会

 新たな共同代表として、李清一、太田利信の両氏が承認されました。これまで共同代表を務めた金東勲、朴鐘鳴、稲富進の各氏は引き続き顧問としてネットワークに関わって頂くことになりました。

 民族教育ネットワークでは、4.24集会の準備をすすめており、また8月には民族教育フォーラム2005を予定しています。(S)

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