8月8日(木)大阪市立中央青年センター

学習会「在日朝鮮人教育がなぜ必要か
               人権教育と在日朝鮮人教育の関係稲富進さん
 稲富さんは、戦前から始まって現在までの、日本における朝鮮人の教育を一つの流れとして総括し、現在の人権教育や外国人教育の中でこそ、さらに在日朝鮮人教育の課題が私たち日本の学校、日本の社会にとって重要なものであることを明らかにされた。
 全朝教の全外教への移行、大阪府外教改組の方向のなかで、どのように在日朝鮮人教育を維持発展させていくことができるのか、また、逆に、確立してきた「民族学級」の視点、制度化をどのように外国人教育、人権教育一般の中に広げていけるのか、私たちの教育運動は正念場にさしかかっている。


8月24・25日三重県津市 三重大学
第23回全国在日朝鮮人(外国人)教育研究集会
 第1日の全体集会では、津市の「唐人踊り」がハイライトだった。地元実行委員会の発表から、三重県の部落解放教育運動との関係や、三重大学での初期の活動の様子、四日市の民族学校の様子などが知れて、かつて全朝教初期の四日市工業高校の先生のことなど思い出した。
 2日目に聞いた中では、三重の定時制高校でのブラジル出身生徒の状況、企業(鈴鹿周辺)の雇用にとっての意味、「義務教育」ではないために放置される子どもたの様子は衝撃的だった。兵庫県姫路や大阪府下八尾の先生からも同じ状況が報告提起されていた。


 
9月1日(日)高槻市総合センター
「多民族はもっとおもしろい」高槻むくげの会30周年記念式典
 「むくげの会」と「高槻市外国人市民ネットワーク」(東南アジア、中国から渡日した人々)との協力関係が「多民族多文化共生」のかけ声だけではない、生きた活動を目の前で示すものだった。30周年記念誌では、外国籍の人の日本国籍取得の意味をめぐる問題、アジア女性基金を市民の立場からどう考えるかについての問題提起が新鮮で、考えさせられた。勇敢に新しい観点を提起する意思と行動力が伝わってくる。


 
9月28日KCC会館
第9回本名キャンペーン連続セミナー
「滞日外国人と名前
”本名を呼び名のる”は旧植民地出身者だけの問題かリリアン・テルミ・ハタノさん
 ブラジルから、日系2世として日本に来て、やがて事実上の「定住化」の道を歩む多くの人々の一人として、実体験の中から名前の問題について話され、それをめぐって活発な討論がおこなわれた。「幡野光美」と「リリアン・テルミ・ハタノ」との間の距離、それが日本社会の中で持つ意味は、在日朝鮮人問題の経験からしても、大変興味深いものだった。滋賀県草津市のコミュニティセンターを借りて「子どもクラブたんぽぽ」の活動をされている中での問題について、もっと交流を持って学んでいきたいと思った。(K)

 



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